祝言グッズ、いろいろあります♪
秋は結婚式の多い季節ですね♪ 最近、「あらぁ~、そうだったの! おめでとう!!」というハッピーな情報を、あちらこちらからいただきます。なので、きょうは結婚式に関するおめでたいグッズをご紹介!
夜、床の間の前で盃事(さかずきごと)をして祝言(しゅうげん)をあげるという形が一般化したのは、江戸から明治にかけてだといいます。
そして、神聖な場所である床の間に神の拠り所となるように置いたのが「島台」という縁起物です。
当館に収蔵されているこの島台は豊富地区浅利にあったお大尽、有泉家より寄贈されたもので、雛問屋に特注したと思われる、大変豪華なものです。
高さ90cm(台上は70cm)×横65㎝×奥行40㎝もあり、大型の島台です。
次は、島台を置いた床の間の前で行われた盃事(さかずきごと)をする道具、「重ねの盃」をみてください。
いわゆる三々九度(さんさんくど)をするやつですね。
婚礼において新郎新婦の間で交わす酒盃で、朱漆塗りの木盃にのせられます。三つ組になっていて、小さい杯から大きい盃へ順に3度ずつ3回、新郎から新婦へ、新婦から新郎へと酒盃を交わします。
当館資料には、鶴・亀・松などが描かれておりとても美しいです。重ねの盃を3セット展示中。
そしてこの交盃は少年少女が扮する男蝶・女蝶(おちょうめちょう)が酌をする役目を担いました。
それぞれがもつ酒を入れた銚子(ちょうし)には、折り紙した独特の飾りが付けられています。
小笠原流の礼式が一般化して広まったものといわれていますが、オスの蝶、メスの蝶をかたどった飾りは金銀の紙や紅白の和紙に水引などで作ります。
(この写真は折り方の違う2種類の雄蝶。雌蝶は扇状になった一番外側の部分を裏側に折ります)
こちらは、まゆこが折って銚子に飾ってみた雄蝶雌蝶の飾り。水引飾りがうまくできなくて、とてもシンプルになってしまったよ)
着物関係では、明治から戦前にかけての花嫁の正装であった素敵な黒振袖や豊富地区浅利の有泉家に京都から嫁いできた花嫁が持参したという絢爛豪華な打掛の数々が写真以外にも展示してありますし、 祝いの酒を入れた立派な角樽(つのだる)などもあります。
その他、豊富地区に嫁いだ花嫁さんが身に着けてきた小物や髪飾りなどをたくさん展示しています。
当館は結婚式関係の資料もかなり充実しているんですよ♪
どうぞ今後、花婿・花嫁さんになるご予定の皆さま(そんな予定など無い方でも構いません)、品のいいクラシカルな式の企画参考に、是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。
おめでたい品々を見ているだけで、夢見ていたころを思い出して気分の良くなるまゆこです。
まゆこ
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コメント
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えぇ~?まゆこさん、結婚してたの?
投稿: ぴんこん | 2014年9月17日 (水) 21時19分