あかり
富子だけんど、まいんち(毎日)はっきりしんお天気じゃんね。おぼこさんも片付いたから、ちょっくら奈良へ遊びに行ってきたさ。ほうしたらあっちじゃあ山梨の道祖神のようにお地蔵さんのお祭りがあるだよね。元興寺っちゅう古いお寺で「地蔵盆」をちょうどやってたから、行ってみとう。
ほうしたら、お地蔵さんが並んでるとこへ燈明皿を並べてイグサの灯心と菜種油で燈明をあげる供養をしてえてさ、イグサは安堵町の灯心保存会で今でも作ってるっちゅうじゃん。いいもん見せてもらったようと思って、燈明供養はしんけんど、燈明皿と灯心をご無心を言って供養代をはらってもらってきとうさ。
けえ(帰)ってきてっから、資料館の灯心をもう一回見っかと思って、明るいとこへ出してみたらすごいじゃん。
今まで気が付かなかっとうけんど、燈明皿(金属製)に灯心と油がこびりついてたさ。まだ使っちゃあいん新しい灯心も引出しにへえ(入)ってるだよね。
まるでさっきまで使ってとう行燈(あんどん)のようじゃんね。灯心を今も作ってるとこがあるっちゅうこんもすごいと思ったけんど、(今でも仏具やさんなどで売られています)昔の灯心がそのまんま引出しにへえってるっちゅうこんもすごいじゃんね。
行燈はふだん資料館のお座敷にいて、子どもんとうが見学に来れば、電気仕掛けで明かりをつけたり消したりして見せてるけんど、燈明皿と灯心がそのまんま残ってるっちゅうこんにゃホントにびっくりしとうさ。使ってとう人の息遣いが聞こえるようだよね。
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