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2014年7月 9日 (水)

七夕人形は「お留守居さん」になりました

こんにちは、まゆこです。

 まずは、去る7月5・6日に開催された「七夕まつり」のご報告から♪

Dsc_0484 7月5日に開催された信清由美子先生による「山梨の七夕人形」の講演会では、信清先生が執念のフィールドワークによって収集された、バリエーション多彩なやまなしの七夕人形の特徴や実態などをご紹介くださり、先人の豊かな発想力について教えていただきました。

 先生のお人柄がにじみ出るやさしい語り口も相まって、甲州人としてこの地に住んでいることを誇らしく思えるような、素敵なお話でした。

Dsc_0490講演後は、山梨市市川の杉田家で伝承されている七夕人形について、先生がその切り方を実演しながら教えてくださいました。参加者のみなさんも自らはさみと紙を持って切ってみます。

Dsc_0506めでたく完成し、みんなで笑顔の記念撮影。

 76日はワークショップ「山梨の七夕飾りを作ろう!」を行いました。

Dsc_0509 この日は、作った七夕人形・天の川などの飾りを、願いを書きいれた短冊とともに笹に飾り、持ち帰ることができるというイベントで、たくさんの親子連れでにぎわいました。職員やボランティアさんの指導の下、小さな子どもたちも、折り紙を使って山梨伝統の七夕人形を次々と完成させていました。

 そこですかさずまゆこは、「今日のこの七夕イベントで作り持ち帰ったお人形は、78日の朝からは、1年間あなたの家を守る神様『お留守居さん』になります!捨てないで!!」と伝えるようにしました。

 山梨の七夕人形は77日七夕の夜を過ぎると神が宿り、翌日の8日からは家の守り神「お留守居さん」になると伝えられています。「お留守居さん」は次の年の七夕が過ぎるまでの1年間、田畑や家を虫や泥棒から守る役割をします。

 

Dsc_0507

山梨の七夕人形には、①一枚の紙を切ってつくられる ②裾や袖に細かく切込みを入れ、下に長く切り下げる ③各家ごとの切り方にバリエーションがある ④七夕の夜が終わった後も、家の守り神として取っておく というような特徴がありますが、

 

 当館では、④の『お留守居さん』になったお人形の姿も再現し、ご紹介しています。

 

 明治時代に書かれた文献(明治19年~23年 山中共古著「甲斐の落葉」(本稿引用は昭和509月発行有峰書店版)によると、

Img_0002「供ゼシ五色短冊ヲ紙包ニ致シ七夕様トカキ戸口ヘ打附テ置バ盗人這ルコトナシト」とあります。これは信清先生が調査報告されている、山梨市市川の杉田家で現在でも行われているお留守居さんの祀り方です。

また同じページには、

573「盗人ヨケトテ七夕ヘツケシ赤紙ヲ衣服トシ木ヲケヅリテ首トシ眼鼻ヲ画キタルヲ戸口ニサゲテアリシヲ善光寺地中ニテ見ル」とあり、絵も描かれています。

 

Dsc_0314

この、木を削ってつくった木偶に七夕人形を着せて吊るしておくタイプのものは、上野晴朗氏も「やまなしの民俗(昭和48年)」において、甲西町(現南アルプス市)で採集したものを写真付きで紹介しています。

 

 残念ながら現存する資料を収集することが叶いませんでしたので、当館スタッフが共同で再現(木偶作りは館長・顔を描いたのは富子さん・七夕人形を切ったのはまゆこ)した力作をご覧ください。

Dsc_0436_2

かつての山梨の七夕が旧暦で行なわれていたのに倣って、当館でもウインドウディスプレイの「七夕人形」と「お留守居さん」を

8月のはじめごろまで展示する予定です。

 お盆行事とも結びついているともいわれる山梨の七夕文化をご覧になってみてください。ご希望があれば、お人形の切り方もお教えしますよ♪

Photo_5まゆこ

 

 

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