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2014年7月 3日 (木)

小麦(10)

Tomiko

富子だけんど、蒸し暑くてやあじゃんね。田んぼじゃあ稲んだんだん青くなってきて、風に吹かれてなびいてえて気持ちいいけんどね。

 

資料館でも6月10日に麦刈りをしとうさ。去年の今っころ、資料館に来る途中で麦刈りょうをしてえるところに出っくわしてさ、御無心を言ってちっともらってきて秋に蒔いとうやつさ。2月の大雪の時にゃあ雪の下に埋もれちゃってつぶれちゃっとうじゃねえかって心配しとうけんど、なんとか実がついてよかったよう。あんまし株ん分れなかったから「がさ」は大したこんねえけんど、ちゃんと実は入ってらあね。

Dscn54952 資料館の麦

 種をもらったおっちゃんの畑も同じようにでかくなって黄色くなってるから、へえ麦刈りをしるらなあって思ってとうけんど、せんころ通った時にゃあワラん積んであったから、麦扱きも終わっとうずらよ。

Dscn54772 種をもらったうちの麦

 資料館の麦はちっと乾かしてっから、麦打ち台で脱穀をしっかと思ってるさ。麦打ち台をもらっとう時の話とか、本で脱穀の仕方はわかってとうけんど、本当に自分の手でやってみれるっちゅうはすごいじゃんね。民具はやっぱし使えるっちゅうこんが一番すごいこんだね。

 

Dscn56482 『農家のモノ・人の生活館』の唐竿の挿絵

そん時に「麦打ち歌」でも歌えばなおさら実感が出るじゃんと思って、この辺にも麦打ち歌があるかと思ってさがしとうけんど、麦打ち歌っちゅうは「唐竿(からさお)」で麦を打つ時に歌う歌だっとうさ。関東じゃあ「くるり棒」って呼んだりして、それぞれの地方によって呼び名はいろいろあるらしいけんど、麦作りにくっついて広まった道具で、アジアのあっちこっちやヨーロッパでも使われてとうっちゅうよ。唐竿で麦を打つにゃあコツがあってさ、うまく調子を取らんと自分の肘を打っちもうだってよ。夏の暑いさかりに、麦のノギが舞い上がって、汗をかいた肌にはりっついたノギんチクチクして、きつい仕事だっとうって。ほんだから、麦打ちゃあは隣近所で一緒にやるこんが多くて、麦打ち歌を一緒に歌いながら調子を合わせて作業しとうどって。ほんだけんど、麦を打ちながら歌なんか歌える気分じゃあなかったらしいよ。だいたい口んなけえ(中へ)ノギんへえっちもうじゃんね。

 大麦は千歯扱きを使って扱いても、穂首だけ取れちもうから、唐竿を使ってノギ取りと脱粒をしんとならんだって。ほの点、小麦は脱粒がしやすいから、脱穀は大麦と比べろば苦労は少なかったずらね。

 

 

 

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