小麦の話(11)
富子だけんど、今日は雨っぷりで、外は寒いくれえじゃんね。ほんだけんど、しっけも多いから、おぼこさんの世話をしてると蒸し暑いくれえだよ。こういう時は体の調子んくるっちもうから気をつけんとね。中央市じゃあ、モロコシも出荷の盛りだけんど、「日川白鳳」っちゅうわせ(早生)のでかくて甘いモモも出始めてえるだよ。モモはほっぺたん落っこちそうにうまくて、なんぼでも食えるさ。山梨じゃあ硬いモモん好きっちゅう人が多いけんど、あたしゃあやっこいのがいいよう。
麦の話にもどるけんど、へえ乾いつらって、6月28日の梅雨の晴れ間に麦打ちをしてみとうさ。ブルーシートの上に「麦打ち台」を乗っけて、束にしとう麦で上からぶったたくっちゅうと、麦の実が茎から落っこちて、その上ノギからもおっぱずれて(外れて)、小麦の粒がブルーシートの上にぶっちらかっとうさね。もちろんノギもいっしょにぶっちらかってるけんどね。あっっちゅう間に3束ばっかしの小麦の脱穀は終わっちゃとう。
ブルーシートの上にゃあノギと小麦の粒がぶっちらかっているから、そりょう箕に集めて、こんだ(今度は)風選をするっちゅうわけ。「手回し扇風機」の出番じゃんね。扇風機を回して、その風を受ける場所で箕からノギと小麦の粒の混ざっっとうのをちっとっつ(少しずつ)落っことすっちゅうと、ノギだけん風で飛んで、麦の粒は下に落っこちるっちゅうわけ。ほんだけんど、第1回目は大失敗。ノギは風に乗っからんで、小麦といっしょに下に落っこっちゃって、結局またブルーシートの上にぶっちらかっちまっとう。
ほうしたら、隣の温泉に来たおっちゃんがほの様子を見て、「うちでも麦に扱きん時に使ってとう。まっと速くまわさにゃあだめずら。」っておせえて(教えて)くれたさ。回してもあんまし風んきちゃあいんようの感じだったから、羽にもちっと角度をつけてみとう。ほうしたら2回目は大成功しとうさ。カメラに羽ん写らんほどスピードも速かったから、麦の粒は下へ落っこちて、ノギは遠くへ飛んでっとう。
プランターに3個ぶんの麦だったから、取れた量はちっとだけんど、枡に入れて記念撮影をしてみとうさ。小麦色の肌がまぶしいら。こんだ、石臼で粉に挽いて、何か作ってみてえじゃんね。
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