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2014年6月14日 (土)

中込さんの上族作業②(回転蔟への振り込み)

こんにちは、まゆこです。

 今回は前の記事でレポートした、中込文義さんの上蔟作業のつづきをお伝えします。

Photo_6H26年6月11日朝8時

 具体的には、条払い後に収集した熟蚕をどのようにして回転蔟へたける(甲州弁)か?という場面です。甲州弁で「ひきたおぼこさんを回転蔟にたける」というのは、養蚕指南書などの一般的な言い方にすると、「熟蚕を回転蔟に振り込む」となります。

では、実際に文義さんが、ひきたおぼこさんを回転蔟にたけるところを見ていただきましょう♪

まず条払いして集めてきた蚕は、乾燥と消毒の目的で石灰をかけられます(前回の記事参照)。

その後、文義さんは両手の勘で蚕の量をはかりながら、細長い蚕の固まりをシート上につくります。次に10個組に固定された回転蔟を蚕の固まりに接近して平行に置くという作業を繰り返していくのです。「蚕の固まりづくり→回転蔟置く→蚕の固まりづくり」といった要領です。そのうちに、間に蚕がどっさり入った蔟の列ができあがります。

Photo_7

計量せずとも文義さんの手秤は正確ですので、迷いなくどんどん適量の蚕を蔟横に置いていきます。

            ↓

Photo_8

蚕の畝ができたら、新たな回転蔟を蚕に接近させて置いていきます。

            ↓

Photo_9

蔟をおいたら、また蚕の畝作り。

          ↓

Photo_11

蔟と蔟の間には蚕がいっぱい!

          ↓

Photo_12

途中何度も、集めた蚕を条払い機のところへ取りに行く文義さん。 

              ↓

1066個の飼育カゴのうち半分の33個が終了したあたりで、ちょうど10時の休憩となりました。養蚕仕事のクライマックスである上蔟作業が予定通り午前中で終えられる見通しがついて、満足げな文義さんです。(作業開始直後はちょっと厳しい顔でピリピリした感じだったんですっ!)

  次の日の朝早く、出勤前の息子さんに手伝ってもらって、蚕が上った回転蔟を吊るすそうです。

文義さん「たいへん写真をとるじゃん!」

まゆこ「ブログにいっぱいのせるから、文義さんと一緒に養蚕したいっていう人が  現れるかもしんないよ!」

文義さん「はっはっはっ、もうそろそろいいかぁ~(文義さんは三年程前に一緒に養蚕作業をしていた奥さんを亡くされています)。ふんじゃぁ、いい見合い写真でも撮ってくりょ!」

まゆこ「じゃぁ、遠慮なくっ♪」

 本当は上蔟作業の日に養蚕農家さんを見学させてもらえるなんて、ありえないことです

 上蔟作業は時間との戦いで、そのタイミングを逃さずに一気に同時期に飼育しはじめたすべての蚕を蔟にふりいれて、繭をつくることのできる環境を与えてやらなければなりません。また条払いして集めた熟蚕を長時間堆積しておくと、繭中で死亡する蚕が多くなり、繭質も下がってしまいます。とにかく作業自体も迅速に行わなければならないのです。

 どの養蚕関係者にきいても、「上蔟の日に養蚕農家をみせてくれっていったら、怒鳴られるぞ!」と忠告を受けていました。

 ですから、シルクの里とよとみ最後の養蚕家の仕事を少しでも記録に残していきたいという、まゆこの希望を受け入れてくださった中込さんには、感謝してもしきれないほどの気持ちでいっぱいです。

 だのに、あつかましいまゆこは「文義さん、今度は収繭作業をみせてね」とお願いして帰ってきました。「すみません、許してください。これからもよろしくお願いします、文義さん!!」

Photo_13まゆこ

 

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