４齢「眠」から最後の脱皮

こんにちは、まゆこです。

H26 5月30日（金）午後2時半頃、中込家蚕室

 十日ぶりに中込さんの蚕室を訪ねると、ちょうど給桑している最中でした。資料館で飼育している蚕の成長具合が心配になると、中込さんを訪ねていろいろと指南していただいています。今回も的確なご指導がありました。

中込さん「ここ２、３日で気温がぐんと上がってるから、おかいこさんがナラブのが1日早くなるどっ」

『ナラブ』というのはカイコが脱皮前の『眠』になることで、その間は桑葉を食べません。

ＪＡなどが配布する春蚕飼育標準表をもとに、その日の給桑量や温湿度管理、飼育日程などはだいたい計画できるのですが、蚕は生き物ですから天候などの状況によって、どうしても誤差がでます。その誤差を補うのが養蚕家の経験と勘ですが、それを持ち合わせていないまゆこにとって、中込さんの言葉はまさに天の声！

Ｈ26　5月31日「ナラブ」。Ｈ26 5月31日午前・4齢5日目　「眠」状態。

　果たして、まさに天の声のとおり予定日より1日半早く、4齢かいこたちは5日目の朝から「眠」に入ったのです。

Ｈ26　6月1日（日）午前　もう脱皮して５齢になったかいこ。

　桑付けするのは、明日（6月2日）の朝にする予定です。成長度合いをそろえるため、なるべく全体のかいこが脱皮を終えてから給桑したいからです。今日は、「ならびだんす」を食べて、明日からは5齢になった蚕たちの猛烈な食欲に対応するように気力を養いたいと思います。

あしたは休館日だけど、蚕たちのために頑張って出勤するぞ！
まゆこ