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2014年6月29日 (日)

浅利与一、板額御前を娶る

今から813年前の6月29日、甲斐源氏の武将、浅利与一義成は、反乱を起こした城小太郎資盛の伯母、板額御前を嫁に貰い受けた日です。もちろん旧暦と新暦では日にちも違いますが、建仁元年6月29日、浅利与一は頼家の許可を得ると、甲斐の国に板額御前を伴ったと思われます。
板額御前はどのような人だったのでしょうか?浅利与一53歳、御前の年は不明ですが、20代だと思いたいですよね。美人であったといわれています。
御前と与一の漫画がありますので比較してみましょう。

Hanngaku_1032中央市の漫画です

Hanngaku_2034胎内市の漫画です

続きを読む "浅利与一、板額御前を娶る" »

『中央市の災害』展はじまる。

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梅雨の末期には大雨や竜巻など突発的な災害が起こるといわれています。先日も東京の府中などではヒョウが大量に降りましたね。最近は何が起きるかわからない天候が、各地でおこりますが、私たちの地域でも過去の災害を学ぶことにより、新たな災害に備えることができるのではないでしょうか?

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『中央市の災害』展は、最近中央市で広報に掲載した洪水のハザードマップや、液状化マップと過去の災害の歴史を比較して、年表や写真で災害の様子をお知らせしています。
また、市内の遺跡の発掘調査から、液状化や噴砂、洪水の爪跡も紹介しています。

本年2月の大雪の経験からは、過去百年の災害と比較して、それを上回る災害も否定できませんので、どうかさまざまな準備をしていただきたいと思います。

展示期間は8月31日までです。毎週月曜と7月22日は休館です。

2014年6月27日 (金)

中込さんの収繭作業とそのお悩み

こんにちは、まゆこです。

Dsc_0400中込家の平成26年春蚕の収繭は、6月19日(木)に行われました。

Dsc_0394現在、文義さんは、収繭を回転蔟からの繭掻きと毛羽取りを同時にしてくれる「大森式全自動収繭毛羽取機・まゆエース」で行っています残念ながらこの「まゆエース」稼働中の取材には間に合いませんでした。ざんね~ん↘

Dsc_0403_2選繭中ですこの後そのまま、繭は蒸れないように飼育カゴの中に広げて置かれ、出荷日(翌日20日)の朝に油単(ゆたん)に詰めます。

153kg_2計量の仕方をまゆこに教えてくれる文義さん。 

15.3㎏を一つの油単に詰めるそうです。

 そしてJAふえふきの職員さんが、担当する中込さんも含まれる地域の繭(4件分)を集めて、直接長野県下諏訪にある松沢製糸に持っていくのだそうです。 松沢製糸で乾繭され、倉庫に貯蔵された繭は、山梨県の甲斐絹座(富士北麓地域の織物職人によって構成された組合)の発注する量だけが製糸され、織物職人のもとへ送られるという流れになっています。JAふえふき久保田さんのお話

選繭中の文義さんにここで質問!

まゆこ「今年の春蚕の出来はどうですかねぇ」

文義さん「う~ん、出荷の朝の計量が終わらんとわからんなぁ。油単がいくつできるかっちゅうわけだ」

まゆこ「そうなんだ~。でも手ごたえはどうですか?」

文義さん「まぁ、今回はいつもよりちょっとばかし『ごろ(通称ゴロツキ)』が多かったかなぁ。水分の多い玉穂(地区)の桑ばかりやったから、やっぱりまずかっただぁ

まゆこ「へぇ~、(甲府盆地の底に当たる)玉穂の桑はすごく葉が大きいし、みずみずしくて柔らかそうだったのに?!ダメなのぉ~?」

文義さん「一見良さそうだけんども~、豊富地区の丘陵地の乾燥したようなところで育った桑もたんとやらんと、いい繭はできんようの気がするどぉ」

 中込さんの言う蚕の「ごろ」とは、通称ゴロツキとよばれる「不結繭蚕」のことで、普通に上族して健康に見えても繭をつくらず幼虫のまま死んでしまう蚕のことをいいます。養蚕家にとっては非常に不経済なのですが、遺伝的なものの他に、病気や農薬汚染桑を食したことなどが理由として考えられるそうです。今回のゴロツキの発生の原因は定かではありませんが、文義さんの考えている反省点とすれば、「桑切りには骨が折れるが、山の斜面にある豊富地区の桑園のものを頑張って多く与えておけば、もっといい繭がたくさん作れたのになぁ」というものでした。60年以上もの間続けている養蚕でも、毎年毎年、反省点があるそうです。

 

 それと、まゆこは中込さんから悩み事を一つききました。それは、繭の毛羽取りがうまくできなくなってきたというものです。中込さんが使用しているのは、「大森式全自動収繭毛羽取機・まゆエース(A-2型)」ですが、その毛羽取り機能を担う部品が劣化してきているようなのです。

Dsc_0392養蚕の未来について話す文義さん。
 しかし、日本国中の養蚕業そのものの衰退により、十年ほど前から回転蔟、自動収繭毛羽取り機などの養蚕用資材が製造供給されなくなっています。日本中どこをさがしても、文義さんいわく、「どこにも売っていんし、修理してくれる人もおらんし、困ってるだぁ」という状態なのです。 この養蚕業の死活問題を解消しようと、現在一番多くの養蚕家が存在する群馬県では、中古養蚕資材のリサイクル供給体制を整備しようという取り組みがはじまったようなのですが・・・。 山梨県ではどうしたらよいのでしょう? 中央市内のどなたかのお家に、不要になったまだ使用できる収繭毛羽取り機(まゆエース)は眠っていないでしょうか?

 まゆこは「養蚕をやり続けたいけれども、できなくなるという現状がある」ということをはじめて知りました。

 いま注目されている日本の近代化を支えた絹産業遺産。でも、その絹産業を支えてきた養蚕農家は今現在も少数ですが全国に生き残っています。(全国で571戸、山梨県で24戸・大日本蚕糸会シルクレポート平成25年度都道府県別養蚕農家戸数による

 「まゆエース」に関して、何か良い情報がありましたら、お知らせ願いたいです♪

Photoよろしくおねがいします!
 まゆこ

2014年6月26日 (木)

ミニ企画展「竹」(3)

 今日は魚とりの道具を紹介します。

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 まずは、「魚籠(びく)」です。腰にひもでくくりつけるようになっていますが、腰が当たる側には板が貼ってあります。その板に蓋を取り付けてあり、蝶番(ちょうつがい)で開閉できるようになっています。編み方は籠編みです。この形の魚籠は山梨県に多く見られるそうです。

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 これも「魚籠」です。こちらは丸く編んであって、蓋も竹製です。この形の魚籠は全国にあるようです。丸いので腰につけるというより置いて使う感じです。

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 これは「生かし籠」です。現在使われているプラスティックのものはネット上でもよく見受けられますが、竹製のものはなかなか見当たりません。高さは1mくらいで底の部分は45cmくらいです。取った魚を生かしておくのに使います。やはり籠編みです。

 資料館にはこのほか「ドジョウ筌(うけ)」や「ぶったい」もあります。ぶったいはこの地域では「ぶって」というふうに呼ばれています。

 資料館の竹製品のほんの一部を紹介しましたが、竹は本当に万能の天然資材で、生活のあらゆるものの材料になりました。暇を見てミニ企画展「竹」をぜひ見に来てください。

2014年6月24日 (火)

風呂の話(3)

Tomiko

富子だけんど、いよいよやぶっ蚊の季節だねえ。明け方耳元でブーンちゅう音を聞くと、せっかくいい気分でねてえるっちゅうに、やぶせったくてかなわんじゃんね。

風呂の話だけんどさ。自分だけの経験じゃあ特別のこんになっちもうから、行き会う人に自分のええ(家)の風呂や、借りに行ったええ(家)の風呂がどういう風呂だったかを聞いてみとうさ。ほうしたら「五右衛門風呂」だったっちゅう人が多かっとうさね。関東じゃあ「鉄砲風呂」が多くて、「五右衛門風呂」は関西に多いっちゅうように書いてる本が多いけんど、この辺じゃあ「五右衛門風呂」が多かったみてえだね。資料館の風呂も「五右衛門風呂」だしね。

Dscn54892_2 すのこをはずして底を見えるようにした五右衛門風呂

「五右衛門風呂」も全部が鉄でできているのと、途中までか、底だけが鉄でできているのがあるだよね。資料館の風呂は底だけが鉄でできてえて、すのこを底へ平らに沈ませるのに苦労はないだけんど、全部鉄のもんとか途中までが鉄のもんは、本当に釜茹での釜のようになってえて、底はカーブしているさ。ほんだから、すのこを沈めるのにうまく沈めんちゅうと平らにはならんちゅうわけ。特に全部が鉄でできていると、これをうまくやらんと背中が鉄にくっついちまって、とんでもないこんになるわけさ。ほんだから風呂にへえる(入る)のは苦手だっとうってはくじょうしてくれとう人もいとうさ。全体が鉄でできている風呂は、周りを漆喰とかセメントでかためてあって、「長州風呂」っちゅうように呼ばれたりしてえるらしいさ。たしか、アニメの『隣りのトトロ』で五月とメイがへえって(入って)いた気がするだけんどね。

Dscn53362 水汲み用の手桶

韮崎の80代くれえのおばあやんは、「3軒のええ(家)で順番に風呂を立てたから、自分のええ(家)で立てるのは2~3週間に1度くれえだったけんど、1回にへえる(入る)人数は15人くれえになっとうさ」って話してくれたさ。煮物とか漬物をよばれたりするから、まるでお祭りのようだったっちゅうよ。おばあやんのええ(家)じゃあ風呂は入口をへえった(入った)ところの土間にあって、水は井戸から汲んでくるどうって。ほんだけんど、冬になると井戸ん枯れるから、川まで汲みに行かにゃあならなかっとうどうってよ。その水汲みもぼこ(子ども)の仕事で、沸かすのもぼこんとうの仕事だっとうっちゅうよ。へえそのころはバケツはあったから、天秤棒にバケツを2こつるして運んだって話してくれたさ。ドラマのようの話じゃんね。

Dscn53342 シャワーはないのでこれでかけ湯をする

2014年6月22日 (日)

いよいよオオムラサキの季節になりました。

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玄関の自動ドアが、誰もいないのに開きました。覗くとオオムラサキのお客さんです。今年初めての来訪に感激ですね。やはり一番はオスのオオムラサキでした。捕獲してドアを開けて放すと、一目散に大空に飛び立ちました。すごい速さです。元気でな・・・

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明日からはアカタテハに代わって、毎日オオムラサキの訪問を受けそうですね。

2014年6月21日 (土)

シルクの里公園にハチ(ニッポンハナダカバチ)が大発生

毎年のことですが、この時期、6月になると公園の遊具周辺にハチが大発生します。地面に穴を掘り、その穴の周りを、地面を低く飛ぶ数百匹のハチの羽音は、ワンワンと唸るようで

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不気味ですね。子供たちや親たちは刺されないか不安そうです。そこで、公園の管理者は、注意看板をつけてあります。

さて、このハチはなんという名前のハチでしょうか。いろいろ調べてみると、ニッポンハナダカバチという名前ということがわかりました。全国的に生息していたようですが、最近は開発が進んで、砂地の地面が少なくなり、環境省の絶滅危惧Ⅱ類となっているようです。都道府県によっては絶滅危惧1類に指定されているので、全国的に少ない種類なのでしょう。山梨県ではまだ保護対象となっていませんが、希少種というのは気になりますね。外国では吸血アブを駆除する益虫として飼育される例もあるようです。

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Img_0047_1 砂地に10~60cmの深さの穴を掘って、アブなどを餌にしています。最初の獲物に産卵して穴をふさぎ、卵が孵化すると母バチは入り口を開けて、新鮮な餌を運んで、さらに幼虫の成長に応じて盛んに餌を運ぶようです。恐らく1月ほどで幼虫が成虫になると、公園は再び静かになると思います。

2014年6月20日 (金)

「蚕のおしっこ」と「収繭体験のご案内」

Photoこんにちは、まゆこです。

 今日はまず、決定的瞬間画像からご覧ください♪ 

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H26612日資料館春蚕のおしっこ

 かいこが繭を作る直前にするおしっこの瞬間。

 

 これから作る繭が汚れないように、ちゃんと枠の外におしりを出してしている。エライ!!

 

 

 かいこは一生のうち2回しかおしっこをしません。1回目はまゆをつくる直前、2回目は羽化して繭から出たあと蛾尿(がにょう)をします。 

さて、資料館で飼育した春蚕たちもおしっこをした後、無事に繭をつくってくれました。

Dsc_0375_3数えたら、111個ありました。(70頭くらいだと思っていたけど・・・)たくさんできて良かった♡

そして、こんどの日曜日に収繭作業をいたします!!

「収繭作業(繭掻き→毛羽取り)体験」

日時:平成26年6月22日(日)午後1時30分~(30分程度)

場所:中央市豊富郷土資料館・エントランスホール

作業内容:繭掻きと毛羽取り

申込み不要です。(当日1時半頃入館された方であれば、どなたでも参加できます。)

Img_0066繭掻き

Img_0082毛羽取り

あわせて、座繰りもしたいと考えています。

Dsc_0352座繰り

 今度の日曜午後、豊富郷土資料館エントランスホールでは、うれしくて浮かれ気味のまゆこがH26年春蚕飼育の集大成を楽しんでいます♪ 

 まゆこと一緒に収繭作業ウェルカム! 

皆さん、お待ちしていますっ♪

Photo_2座繰りもしてみようね

まゆこ

 

 

2014年6月19日 (木)

夏椿

Tomiko 

 富子だけんど、えらい久しぶりじゃんね。梅雨にへえっとうけんど、雨っぷりの日が少なくて、野良仕事もはかんいっていいじゃんね。まあ雨もいっさら降らんちゅうは困るけんど。

 資料館の庭も梅雨時らしくアジサイも咲いたし、ナツツバキも咲いてるさ。今日は、ナツツバキをみんなんに見せたくて、写真を撮ったから見てくりょう。

Dscn56022 さわやかなナツツバキの花

 きれいずら。梅雨でうっとうしい時期だっちゅうに、さわやかじゃんね。原産は日本から朝鮮半島だっちゅうよ。木の皮はつるつるしてえて、「サルスベリ」っていう人もあるらしいさ。はっぱはツバキっていっても、厚かあないし、てかてかもしていなんで、秋にゃあ落っこっちもうさ。ほんだけんど花はツバキによく似てえるら。夏に咲くツバキだから、「ナツツバキ」だね。

 

Dscn56032_2 もうすぐ咲くつぼみ

 お寺の庭に植えられるこんが多かったらしいけんど、お釈迦さんが死んだときに咲いてえた「シャラソウジュ」とまちげえたらしいだよね。ほんだからナツツバキは「シャラノキ」っても呼ばれてるさ。シャラソウジュは日本じゃあ育たんから、しょうがねえね。

Dscn56072 種が出た後の「さく果」

 花のあとで実がいると先っぽが割れて種が飛び出す仕組みになってるだよね。こりゃあ去年の花のあとだけんど、こういう黒いのがまだいっぺえ木についてるさ。おもしれえ形だから、なんかに使えるといいだけんどね。

 「ぽとぽとと 散る塀のうちそと 夏椿」

花は咲き終わるっちゅうと、この俳句みたように落っこちるね。それもツバキの花に似てえるさ。資料館に来たついでに見てくりょう。

2014年6月18日 (水)

H26年「七夕まつり」のお知らせ

こんにちは、まゆこです。

 H2675()6日(日)に入館無料にして行う「七夕まつり」の概要をお伝えします!

 本年は、山梨の七夕まつりにおいて独自に飾られてきた「七夕人形」をメインテーマに2日間のお祭りを計画しました。Maturi567

 5日(土)は山梨の七夕人形研究の第一人者である信清由美子氏による講演会を開催します。

 6日(日)は、ワークショップ「山梨の七夕飾りを作ろう!」を行い、来館者のみなさまと七夕飾りをつくり笹につけ、お持ち帰りいただく予定です。

「七夕まつり」

  平成2675日(土)午後130分~3時位

  演題 「山梨の七夕人形」

  講師 信清 由美子 氏

  場所 中央市豊富郷土資料館 シアタールーム

    参加無料・申込み不要

 ★講演後、エントランスホールにて、山梨県内を民俗調査して収集・研究された信清さんによる本格的な七夕人形づくりの講習を行います。

 

 平成2676日(日)午前10時~午後3時(時間中随時)

  ワークショップ 「山梨の七夕飾りを作ろう!」

  場所 中央市豊富郷土資料館 エントランスホール

     参加無料・申込み不要

  希望者には、七夕飾りを笹につけ、お持ち帰りいただきますこの機会に山梨独特の七夕人形の作り方を学びましょう! 美しく、伝統的な七夕飾りをプラスして、いつもよりワンランク上のお祭りを演出してはいかがでしょうか?

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山梨(特に笛吹川流域)の七夕まつりは、紙で作られた男女一対の星神様を飾る風習があります。人形の裾(すそ)や袂(たもと)に切込みを入れて下に長く下げられ、そのひらひらと風になびく様子はとても幻想的な風景です。

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 そして、おまつりが終わった後のお人形は、「お留守居(るすい)さん」と呼んで泥棒除けのお守りになるという、全国的にも珍しい特異な性質があります。

 

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 七夕人形と言えば、長野県松本市のものが有名ですが、山梨県の七夕人形もまた、興味深い独自性をもつ、すばらしく優美で神々しいお人形です!!

 残念ながら、このお人形の七夕飾りは地域の祭りというよりも、個々の家で作り方が伝わったという性格上、いままで地元でもあまり注目されてこなかったのかもしれません。山梨県内の地域住民でも、「存在は知っていたが作り方がわからない」という方も多いのではないでしょうか? 信清さんが紹介した山梨の七夕人形の作り方は、室礼家(しつらいか)などが取り入れ京都の料亭のお座敷を飾ったりしているようですよ♪ 

 以前に北海道の科学館に勤務されていた先生は、天文に関する歴史・民俗・古記録にもお詳しいんです。信清先生の講演会をみなさん是非お楽しみに!

 翌日のワークショップ「山梨の七夕飾りを作ろう!」では、資料館スタッフが信清先生直伝の七夕人形の切り方をご指南いたしますので、ご安心くださいね。

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 まゆこ

 

2014年6月17日 (火)

『中央市の災害』展始まる

6月14日(土)より、第2回企画展『中央市の災害』展が始まりました。
中央市は、その大部分が甲府盆地の南部に位置しており、盆地の2大河川である笛吹川と

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釜無川に挟まれた低地となっています。古来より、水害や地震の被害がみられ、発掘された平安時代や中世の遺跡では、地盤の液状化による噴砂や、地震で波打った、波状の地形が観察され、地割れなども各地に残されています。

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また、小井川遺跡では中世に築かれた堤跡が検出され、その川表側には砂が押し寄せている状況も確認されています。

武田の時代から江戸時代には、釜無川の堤防の築堤や修理の記録があり、たびたび水害に苦しめられ、移転を余儀なくされた村もあったようです。安政の地震の記録でも、村々の家が相当数倒壊し、堤防も沈み込んだ記録があります。
近代になって大きな被害は明治40年と43年の水害で、たくさんの家や人が流されています。昭和になっても伊勢湾台風による被害も相当なものでした。

このような災害の記憶を忘れることなく、来るべき災害に備えるためにも、ぜひご覧いただきたいと思います。

 会期は8月31日(日)まで、休館日である月曜と祝日の翌日を除く毎日、朝9時から午後4時半まで入館できます。

 大人250円、子供100円ですが、65歳以上と幼児は無料です。

2014年6月15日 (日)

桑の木に住む虫たち

こんにちは、まゆこです。

蚕は桑の葉しか食べません。でも桑はカイコだけが食べているわけではありません。

 ですから当然、まゆこが資料館のお蚕さんたちのために桑を切りに行くと、怖いくらい色鮮やかなカメムシとか幼虫とか、会いたくないのによく出会っちゃうんです♪ 今回はその中でも、不思議~な虫!と、思わずその素性を調べたくなってしまった2種類の虫たちをご紹介してしまおうと思います♪ 

Dsc_0316「クワキジラミの幼虫」
 まず、くしゃくしゃっと縮こまった葉っぱがあると、その裏に必ずと言っていいほどついている白い糸のようなひらひらする物体!!

 白い糸が葉からはみだして風に吹かれてひ~らひ~らしているのを何度か目撃してちょっと不気味だったんです。よ~く観察すると、糸の付け根のほうがなんだか自分の意志で動いている感じがするし気持ち悪ーい!これはいったいなんでしょう?

 

Dsc_0315調べてみると、「クワキジラミ」という昆虫の幼虫だということがわかりました。しかも、昔から養蚕家を悩ませていた桑の木の害虫のひとつだったのです。

 クワキジラミがついた葉は水分・養分が吸い取られてしまっていますし、何よりも幼虫がついていると邪魔で、蚕が葉を食べにくくなります。チョーお邪魔ムシ!

 それから、白い糸のようなものは幼虫のおしりから出るロウが長く糸のように固まったものなのだそうです。へぇ~、ふしぎだねぇ~♪ 桑の養分を吸ってロウを生産する虫?このロウを集めたら、何かに利用できるのか!? とにかく、これからお蚕さんを飼うたびに遭遇することになる生き物なので、正体を知って上手に付き合っていきたいと思います。

Photo地元では「のらぼこさん(野良のおかいこさん)」ともいわれる。

 こちらは、前から知ってましたよ!「クワコ」ちゃんです。

  カイコの祖先と言われる野生の蛾の幼虫です。体の模様がもっと小さい時は鳥の糞に、大きくなってくると桑枝にそっくりになります。

 さすが野生!と思わせる上手な擬態で、まゆこも気を付けて桑木と一緒に持ち帰らないように心掛けているのですが、ついつい気づかずに連れてきてしまいます。その場合、まっ白なお蚕さんばかりがいる飼育箱の中で運よく見つかった「クワコ」さんは、仕方なく資料館玄関脇にある見本用の鉢植えの桑木に移動させていました。非常に擬態がうまいので、しばらくすると鉢植えの中でさえ存在を確認できなくなるのですが、今日よ~く探したら、

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 2匹のクワコの黄色い繭が葉っぱにつくられているのに気づきました。どんな蛾が生まれてくるのかしら?待ち遠しくてたまらないまゆこです♪ 

Dsc_037526614()夕方 資料館の蚕

 もう中のお蚕さんの様子は見えなくなりました。しかし耳を近づけると、かすかにパチパチ、プチプチというような音がして、まだ中で働いているなぁとわかります。でももう明日頃には繭作りが完成して、繭の中では静かに蛹化がはじまることでしょう。

 一週間後の日曜日(H26622日(日))には「まゆかき体験」を来館者の皆さんと行う予定です。時間等決まりましたら、お知らせします♪

Photo_2まゆこ

 

2014年6月14日 (土)

中込さんの上族作業②(回転蔟への振り込み)

こんにちは、まゆこです。

 今回は前の記事でレポートした、中込文義さんの上蔟作業のつづきをお伝えします。

Photo_6H26年6月11日朝8時

 具体的には、条払い後に収集した熟蚕をどのようにして回転蔟へたける(甲州弁)か?という場面です。甲州弁で「ひきたおぼこさんを回転蔟にたける」というのは、養蚕指南書などの一般的な言い方にすると、「熟蚕を回転蔟に振り込む」となります。

では、実際に文義さんが、ひきたおぼこさんを回転蔟にたけるところを見ていただきましょう♪

まず条払いして集めてきた蚕は、乾燥と消毒の目的で石灰をかけられます(前回の記事参照)。

その後、文義さんは両手の勘で蚕の量をはかりながら、細長い蚕の固まりをシート上につくります。次に10個組に固定された回転蔟を蚕の固まりに接近して平行に置くという作業を繰り返していくのです。「蚕の固まりづくり→回転蔟置く→蚕の固まりづくり」といった要領です。そのうちに、間に蚕がどっさり入った蔟の列ができあがります。

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計量せずとも文義さんの手秤は正確ですので、迷いなくどんどん適量の蚕を蔟横に置いていきます。

            ↓

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蚕の畝ができたら、新たな回転蔟を蚕に接近させて置いていきます。

            ↓

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蔟をおいたら、また蚕の畝作り。

          ↓

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蔟と蔟の間には蚕がいっぱい!

          ↓

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途中何度も、集めた蚕を条払い機のところへ取りに行く文義さん。 

              ↓

1066個の飼育カゴのうち半分の33個が終了したあたりで、ちょうど10時の休憩となりました。養蚕仕事のクライマックスである上蔟作業が予定通り午前中で終えられる見通しがついて、満足げな文義さんです。(作業開始直後はちょっと厳しい顔でピリピリした感じだったんですっ!)

  次の日の朝早く、出勤前の息子さんに手伝ってもらって、蚕が上った回転蔟を吊るすそうです。

文義さん「たいへん写真をとるじゃん!」

まゆこ「ブログにいっぱいのせるから、文義さんと一緒に養蚕したいっていう人が  現れるかもしんないよ!」

文義さん「はっはっはっ、もうそろそろいいかぁ~(文義さんは三年程前に一緒に養蚕作業をしていた奥さんを亡くされています)。ふんじゃぁ、いい見合い写真でも撮ってくりょ!」

まゆこ「じゃぁ、遠慮なくっ♪」

 本当は上蔟作業の日に養蚕農家さんを見学させてもらえるなんて、ありえないことです

 上蔟作業は時間との戦いで、そのタイミングを逃さずに一気に同時期に飼育しはじめたすべての蚕を蔟にふりいれて、繭をつくることのできる環境を与えてやらなければなりません。また条払いして集めた熟蚕を長時間堆積しておくと、繭中で死亡する蚕が多くなり、繭質も下がってしまいます。とにかく作業自体も迅速に行わなければならないのです。

 どの養蚕関係者にきいても、「上蔟の日に養蚕農家をみせてくれっていったら、怒鳴られるぞ!」と忠告を受けていました。

 ですから、シルクの里とよとみ最後の養蚕家の仕事を少しでも記録に残していきたいという、まゆこの希望を受け入れてくださった中込さんには、感謝してもしきれないほどの気持ちでいっぱいです。

 だのに、あつかましいまゆこは「文義さん、今度は収繭作業をみせてね」とお願いして帰ってきました。「すみません、許してください。これからもよろしくお願いします、文義さん!!」

Photo_13まゆこ

 

中込さんの上蔟作業①(条払い)

こんにちは、まゆこです。

 平成26611日(水)午前8時から、中込家の春蚕上蔟作業がはじまりました。

 この日は中込さん一人では無理なので、二人のお手伝いを頼み午前中のうちに作業を終わらせてしまいます。

 約9万粒の蚕種からふ化した蚕は、どのくらいの数が5齢上蔟まで無事に育ったのでしょうか?

 最終的に中込家では66個の飼育かごに分かれて入っています。お蚕を回転蔟にたける(甲州弁で付ける?のせる?という意味)作業はまず、二人のお手伝いさんが飼育カゴごとに蚕を取りだして集めることからはじまりました。この作業のことを条払(じょうばら)いといいます。条払いの時期はひきた蚕(熟蚕じゅくさん)が全体の30%程度発生した時を見計らって行うそうです。

Photo_5条払い機に桑枝ごと蚕を乗せる。

上蔟用の蚕網ごと飼育かごから取り出し、条払い機(じょうばらいき)の台に網をひっくり返して、蚕がくっついている桑枝をのせます。

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 電動スイッチをオンにすると、網目になっている台が上下にけっこう激しく揺すられて、蚕のみ下に落ちる仕組みになっているのです。

 ひきた蚕を一頭一頭、手で拾って蔟に移していた時代から考えたらすごいことですね。 

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 一カゴずつ枝から落とされ、集められた蚕は中込さんが一輪車で回転蔟の置いてある場所まで運んでいきます。

Photo_2そして消毒と乾燥の為に蚕たちに石灰をふりかけました。

 さあ次はどのような手法で、回転蔟に蚕たちをたけるのでしょうか? この作業には、旧豊富村内でも各家で微妙にやり方に違いがあるらしく、まゆこのいままでの聞き取り調査でも様々でした。実際に中込家で行っている方法どのようなものか、つづきは次の記事で詳しくお伝えします!

Dsc_036726613日昼、資料館の蚕の営巣状況

 

 資料館のお蚕さんたちは、もうほとんどが繭をつくりました。もう真っ白で中にいる蚕の姿が見えなくなってしまったものが半数以上です。

 が、まだ本日(H26614日朝現在)、まだ5粒のまゆがスケルトンでご覧になれます!!

  

 しかも、本日と明日(H26614()15日(日))は企画展「中央市の災害」の開催に合わせ、展示解説日としてどなた様も入館無料なのです!

  

 みんな~、道の駅とよとみで行われているとうもろこしの祭典「スウィートコーン収穫祭2014」とあわせて、山梨県の中央市豊富郷土資料館にきてね~♪

 

Photoまゆこ

 

2014年6月12日 (木)

春蚕上蔟(はるごじょうぞく)

こんにちは、まゆこです。

Img_0032H26611日朝 一番早く繭を作り始めた蚕

 いよいよ春蚕が上蔟しました!

 610日の夕方から、まっ白でむちむちしていた皮膚が、おばあさんみたいにシワシワっとハリがなくなってきて、体色も黄色っぽく飴色になってきたお蚕さんがチラホラ現れました。

 3頭が糸を吐き始めたので急いで、蔟にのせました。

 

Img_0033H26610日 蔟のどの部屋にするかを吟味をしているお蚕さん。

Img_0034H26610日夕方 
 まだ食べている蚕もたくさんいるので、仕方なく飼育箱に蔟を立てかけて帰宅しました。

Dsc_0362H26612日朝 当館特製ミニ回転蔟にセット完了!

 お蚕さんたちが蔟に乗ってしまえば、もうこっちのもの。後はおかいこさん任せです♪ それぞれが蔟の区画の好きな所へ入って繭を作ってくれます。

 

 途中、彼ら自身の重みで蔟自体がくるんくるんと回転して部屋の上下左右が変化するので、最上階の大好きな蚕たちは常に新鮮な気持ちでお部屋探しができるというわけです♪ 毎回すごい仕組みだなぁと感心するまゆこ。(回転蔟の発明者については「まゆこのつぶやきカテゴリー」の過去の記事を読んでね! 

Dsc_0361H26年6月12日昼頃

 作りはじめの透明な繭は、中で一心不乱に糸を吐き続けるお蚕たちの姿が見えて、とても神秘的です。

 お蚕たちは3日間くらいで繭作りを完成させますので、今週末はみなさんこの機会を逃さずに見に来てくださいよ! お待ちしています。

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まゆこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年6月11日 (水)

中込家蚕室へ子供たちの見学とTV取材

こんにちは、まゆこです。

Dsc_028926年63日 子供たちに養蚕家の仕事を説明する中込さん。

 今日の中込さんは一人で大忙しです。南アルプス市から、1500頭ものおかいこを飼っているという小学校が見学にきました。

Dsc_0294取材を受ける中込さん。
 

 

 その他テレビ局の人もシルクの里とよとみ最後の養蚕家を取材したいと訪れていましたから、たいへんです。 

Dsc_0305取材の要望に応え、中込さんは強い日差しの下ですが桑刈りの様子を実演しています。

 水田地帯にある玉穂地区の桑がいちばんよく育っているよい桑なのだそうですが、カメラマンさんが撮影しやいように蚕室横の畑のものを切ることになりました。

 

 お蚕さんたちもいまは5齢でものすごい食欲です。あと少しで上蔟(じょうぞく)になりますが、ここのところの雨続きで桑切り作業もたいへんなのです。水にぬれた桑枝の束がいつもより重くなるからです。

 

ある日の夕方蚕室を訪問すると、中込さんがずぶぬれになって大量の桑枝を軽トラックから降ろして蚕室に積みあげているところでした。とても大きくて立派な桑は玉穂地区の桑園のもので、雨に濡れていることもあり一束がずっしりと重かったです。

 中込さんは「いい桑どー」と誇らしげでしたが、一人で日に2回もこの作業をこなす中込さんのことを、心から尊敬しているまゆこです♪Dsc_0306_2顔が隠れるほど大量の桑枝を担いで蚕室に運び込む中込さん。とても84歳とは思えません。

Dsc_032026610日 資料館のお蚕さん

実はつぎの日(6月11日)に上蔟(じょうぞく)しました。そのレポートは次回にしますねっ!

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まゆこ

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年6月 6日 (金)

ミニ企画展「竹」その2

さまざまな竹製品の中から、今日は台所で使われた竹製品を紹介します。

Dscn54552 持ち運びにも便利な茶碗籠

まずは茶碗籠(かご)です。洗った茶碗をこの籠に伏せておくと、水が切れてきれいさっぱり次の食事に使えます。籠は六つ目編みで、編み目が大きいのが特徴です。また、脚がついているので茶碗が床から離れ、なお水切れがよくなります。資料館にはこのタイプの茶碗籠がいくつもありますが、新婚さんが使うような茶碗が二つぐらいしか入らない小さなものもあります。

Dscn54582 枠は曲げやすい木を利用

これは水嚢(すいのう)といいます。麺などを湯揚げ・湯切りするための笊です。ラケット型をしていて六つ目編みでごく浅く編んだ笊(ざる)型のものと、茣蓙(ござ)目状にぴっちり編み上げた(笊目編みと言います)底の深い籠型の2種類があります。

Dscn54622 深型の味噌漉し

Dscn54742 浅型の味噌漉し

この二つはは味噌漉(みそこし)しです。水嚢と同じように二つのタイプがあります。上は笊目編みで底の深い籠型、下はラケット状の浅い笊型です。笊型の味噌漉しも笊目編みです。取っ手の部分と笊の部分は1本の竹を切らずに使っています。

竹製品はどれも編み目が美しく、作った人の人柄がしのばれます。ぜひ実物を見に来てください。

2014年6月 4日 (水)

スイレンが咲きました。金魚大喜び

Img_0019

今日の朝スイレンが1輪咲きました。
今年のスイレンは、例年よりとても元気です。

Img_0012

水を綺麗にしないと、金魚が苦しそうなので、
少しずつ取り替えているのが、よいのかもしれません。
スイレンの間を泳ぐ金魚も勢いがあります。
この金魚たちに、子供がうまれています。

Img_0016_2

もう一月ぐらいでしょうか?まだよく見えませんね。
2cmくらいになったら、水槽に移します。

資料館に来たら、水槽を覗いてみてください。

2014年6月 1日 (日)

4齢「眠」から最後の脱皮

こんにちは、まゆこです。

Dsc_0273H26 530日(金)午後2時半頃、中込家蚕室

 十日ぶりに中込さんの蚕室を訪ねると、ちょうど給桑している最中でした。資料館で飼育している蚕の成長具合が心配になると、中込さんを訪ねていろいろと指南していただいています。今回も的確なご指導がありました。

中込さんここ2、3日で気温がぐんと上がってるから、おかいこさんがナラブのが1日早くなるどっ

『ナラブ』というのはカイコが脱皮前の『眠』になることで、その間は桑葉を食べません。

JAなどが配布する春蚕飼育標準表をもとに、その日の給桑量や温湿度管理、飼育日程などはだいたい計画できるのですが、蚕は生き物ですから天候などの状況によって、どうしても誤差がでます。その誤差を補うのが養蚕家の経験と勘ですが、それを持ち合わせていないまゆこにとって、中込さんの言葉はまさに天の声!

Dsc_027826 5月31日「ナラブ」Photo26 531日午前・45日目 「眠」状態

 果たして、まさに天の声のとおり予定日より1日半早く、4齢かいこたちは5日目の朝から「眠」に入ったのです。

Photo_226 61日(日)午前 もう脱皮して5齢になったかいこ。

 桑付けするのは、明日(62日)の朝にする予定です。成長度合いをそろえるため、なるべく全体のかいこが脱皮を終えてから給桑したいからです。今日は、「ならびだんす」を食べて、明日からは5齢になった蚕たちの猛烈な食欲に対応するように気力を養いたいと思います。

Photo_3あしたは休館日だけど、蚕たちのために頑張って出勤するぞ!
まゆこ

 

 

 

 

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