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2014年3月14日 (金)

馬大黒印養蚕紙張幕

ミニ企画展「ウマ・馬・午」で、養蚕紙張幕の商標版木について展示紹介しましたが、見学された多くの方に聞いてもなかなか紙張幕を持っているという方にはめぐりあえませんでした。ところが先日豊富で養蚕をしていた方から、養蚕紙張幕を寄贈していただくことができました。

Dsc_00392 養蚕紙張幕の全体

 

大きさは、およそ縦1.8m、横7.6mです。高さは1.8mのかもいにぴったり合っています。0.9m×1.8mの大きさの紙を縦に長く使って8枚張り合わせて7.6mにしているのですが、貼り合わせてこの大きさなので、元の紙はもう少し大きいと思われます。貼り合わせた紙の周りは補強のため折り返して糊付けされています。のりしろは3cmくらいです。

この幕2枚を2間×2間の部屋に吊るすと重なり合う部分ができるのですが、そこが部屋に出入りする部分となります。暖めた空気を逃がさないように、出入りにも気を使ったことがわかります。それだけ稚蚕はデリケートな虫だったということでしょう。幕を2枚使ったということなので、寄贈してくださった方の稚蚕飼育室は8畳間だったのではないでしょうか。寄贈していただいたのは1枚ですが、もう1枚も、さがせば見つかるかもしれないとおっしゃっていました。ネズミの糞尿でかなり汚れたり破れたりしていますが、紙自体はかなり強度があります。

Dsc_00142 紙張幕の商標

 

商標は別の紙に印刷したものを張り付けてあるのですが、紙屋の名前がないので、どこで作られたものかはわかりません。大黒様が馬に乗っていますが、どちらも蚕がよい繭をたくさん作るようにとの願いがこめられた図柄です。寄贈した方は、農協を通して買ったものだと思うと話していました。横書きの文字が右側から書かれていることや、旧字体が使われていることから、昭和20年代より前のものではないかと思われます。ネズミの汚損以外はきれいなので、補修をしたりして大切に使っていたことがわかります。

稚蚕を飼っていたのは昭和50年くらいまでなので、前述のように養蚕をしていたという方々に聞いても、幕の残っている家はほとんどないようです。

Dscn47712 富子さんの部屋に畳んで展示しました

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