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2014年2月 9日 (日)

板状立聞素環鏡板付轡

「ウマ・馬・午」の展示中から今日は轡について紹介します。

Dscn4697 現代の轡

 馬は人間にとって、最も身近で有益な家畜でした。農業や輸送さらに機動力を生かした騎馬にその能力は生かされました。

馬を使うには制御用具(馬を操る道具)、騎乗用具(馬に乗るための道具)、装飾用具(馬を飾り立てる道具)などを使いますが、その中で馬を制御する最も基本的な道具(馬具)が轡(くつわ)です。馬の口に咬ませた銜(はみ)を手綱につなげ、手綱を操ることによって馬に人の意志を伝えるのです。この銜の両端に取り付けて銜が外れるのを防ぐのが鏡板(かがみいた)で、その形には装飾的なものと、実用的なものがあり、時代によって移り変わっていきます。

2 浅利神社所蔵の轡



 今回展示した板状立聞素環鏡板付轡(いたじょうたちぎきそかんかがみいたつきくつわ)は、装飾のない実用的な轡で、実用的な轡は静岡・長野・山梨・群馬などの東国から多数出土しています。手綱を付ける引手は、多くの場合銜の先端に取り付けられますが、この轡は鏡板本体(環の部分)に付けられていることが特徴です。年代的には6世紀後半のものと考えられています。

この轡は浅利神社に宝物として所蔵されていて、今回特別にお借りしました。伝承によると諏訪神社の境内古墳から出土したことになっていますが、諏訪神社のある低地に古墳はなく、神社を取り巻く高台には古墳群が確認されていますので、それらのひとつから出土したものとも考えられています。これらの古墳は現在削られてしまっていてほとんど見ることができません。耕作によって古墳が毀された際に発掘され諏訪神社へ奉納されたのでしょう。

Dscn4699_2 王塚古墳の轡



  諏訪神社を取り巻く古墳群のひとつである王塚古墳はその盟主ともいうべき古墳ですが、この古墳からは装飾的な轡、f字形鏡板付轡(えふじがたかがみいたつきくつわ)が出土しています。現在国立博物館に所蔵されていて見ることができないのが残念です。

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