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2013年12月22日 (日)

実繰りと製麺機はやっぱり・・・

 こんにちは、まゆこです。 まずは、ご覧ください♪

 Dsc_2036この道具は「実繰り(みくり)」といいます。他に、「さねくり」・「綿繰り(わたくり)」とも呼ぶようです。

 Dsc_2030こちらの道具は「製麺機(せいめんき)」です。

 富子さんが以前に『ワタの話(6)』の記事で実繰りを紹介した時から、「この道具、何かと似ている!」とは思ったものの、感の鈍いまゆこはモヤモヤした頭の中のまま、ずっと時間だけが過ぎていました。 しかしいまやっと、その思いがすっきりする時がやって来ましたので、お知らせします♪

 Dsc_2037まず、実繰りとは、採集した綿の実の中に包まれている種子を取り除く時に使う道具です。 二つの反対に回る樫材のローラーの間に綿実を食い込ませると、綿の繊維の部分が食い込まれて向こう側に落ち、堅くてローラーの間を通過しない種子だけが裸にされて手前に落ちる仕組みになっています。 ローラーは手回しですが、木製のローラーの端はらせん状に溝が掘られており、上下のらせん溝が互いにかみ合うと、反対方向に回ります。 いわば、ローラーの端が手彫りの歯車になっているわけで、昔の木工職人の技を見せつけられる思いです。

 Dsc_2026_2一方、製麺機ですが、当館の常設展示の中でも「この製麺機でほうとうの生地をのばすのが子供の仕事でね、なつかしいよ」とか、「これで夏はひやむぎをつくったさ」など思い出話が多く語られる資料のひとつです。

 製麺機の機能は『小麦粉を捏ねたものをローラーの間に通過させて紙状に薄く延ばし、さらに、縦に溝を切ったローラーの間を通して細かく糸状に切断するというもの(国立公文書館HPより)。

 Dsc_2033ここでよ~く見てください! 手で回して動く二つのローラーがあって、その間隙に物体が吸い込まれていく仕組み。「実繰り」ととてもよく似ていませんか? まゆこはホントに些細なこのことが長い間頭の隅にひっかかっていたんですよ。

 ところが最近、別の調べもの途中だったんですが、国立公文書館HPにあった明治の発明と産業を紹介したページを読んで納得しました! 製麺機は佐賀県の真崎照郷という人が明治21年特許を取得していますが木綿の綿繰機(実繰り)が綿実を繰り出す時に使用するローラーを応用して発明したと書かれていたのです。

 
 「実繰り」も「製麺機」も二つのローラーの間を物体が通過することにより、順次引き続いて作業を遂行させるという点で着想が同じということなのでしょうか。(よもや、綿(めん)と麺(めん)の音つながりで思い付いたわけでもないでしょうsmile

 実繰りはすべてのパーツが木製で、しかもローラーと歯車が一体化しています。ですから、富子さんが古い実繰りを実際に使用してみようと試した時には、経年劣化でゆがんでしまった木製のローラーの歯車部分が、らせん状にうまくかみ合わず、苦労していました。   

 その後発明された製麺機は、ローラーと歯車が別パーツとなり、修理・取り換えが容易になったことでしょう。 

 しかし、まゆこには、精巧な螺旋溝が深く彫り込まれた一木造の実繰りのローラーの美しさにはやっぱりかなわないよな・・・と思えて仕方ありません。

 また、この地域の各家庭で戦後までよく使われたこの実繰りのローラーは、歯車と一体化したその木工細工のスタイルを変化させることなく、長く使われ続けました。

 「実繰り」という道具は織物の元となる糸を木綿から作り出す際の第一歩の仕事を担う道具です。 布に関する仕事は昔から女の仕事でしたが、この実繰りという道具の美しさを愛でていると、なぜか、やっぱり女性の道具なのだなぁと、しみじみ感心するまゆこなのでした。

Photo
まゆこ

 

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