フォト
無料ブログはココログ

にほんブログ村

« クロスワードパズル | トップページ | 晩秋蚕がやってきた! »

2013年9月 5日 (木)

ワタの話(4)

Tomiko 富子だけんど、やっとちっと涼しくなったじゃんね。ほんだけんど竜巻なんちゅう恐ろしいもんが来たり、雨がやたら降ったり、おっかねえこんどう。

資料館のワタが一個だけほけたよ。見てやってくりょう。

Dscn37232 殻が割れて白い綿が顔を出した

 「綿」っていえばと言えば一番先に思い浮かぶのが、布団じゃんね。近頃はポリエステルなんていうしゃれた名前の合成綿や、水鳥の羽毛が布団の詰め物になってるけんどね。「綿」には、ワタからとれた綿(コットン)のほかに、キワタの種子からとれたツリーコットンや、カポックの果実からとれたパンヤ、麻繊維からできた麻綿、羊毛繊維からできた羊毛綿、ほいから最高級品の絹繊維からできた真綿なんかがあるだってよ。綿にもいろいろあるだねえ。

 

布団ていうのはもともとは、敷布団のことをいって、なんとまあ、ござや畳(むしろをかさねたもの)をしいたもののことだっただって。掛布団は「ふすま」と呼んで、これもなんとまあ、昼間着ていたものをかけるだけだってよ。

 

安土桃山時代くれえになると、やっと綿が登場して、綿の入った厚めの着物をかけるようになるだって。「夜着」っちゅって、今でも布団屋さんで売っている「かいまき」に似てるだよね。資料館にも一枚夜着があるから、後で写真をのせるじゃんね。デカすぎて写真を撮るのも容易じゃねえだよ。

 

江戸時代の終わりっころになると、今のように襟や袖のついちゃあいん長方形の夜着が作られるけんど、聞いてくりょう。このころになっても綿の入った布団というのは、ものすごいぜいたく品でなあ。明治になってもよっぽどのうちじゃねえと使えなかっとうだと。ほんじゃあ普通のうちじゃどうしてたかっちゅうと、こも・むしろ・夜ぶすま(草などを詰めたもの)を使っていとうだってよ。農村じゃあ、かますを使ったり、漁村じゃあ海藻を麻袋に詰めたり、山村じゃあ、シナの木の皮や藤、苧ぐそを詰めたりしただとよ。町でも紙のふすまを使ってただって。

 

『北越雪譜』という本に出てくる、新潟県と長野県の境にある秋山郷じゃあ、昭和30年ごろに土座住まい(床板を貼らないすまい)を残している家もあったっちゅうから、土の床にむしろを何枚も敷き重ねて、その中にもぐって寝るというのはこの辺でもあったかもしれんね。



« クロスワードパズル | トップページ | 晩秋蚕がやってきた! »

豊富の富子」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1875313/53155197

この記事へのトラックバック一覧です: ワタの話(4):

« クロスワードパズル | トップページ | 晩秋蚕がやってきた! »