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2013年8月14日 (水)

ゼロ戦パン焼き器とは?

 こんにちは、まゆこです。

 まいにち毎日、暑いですねぇ。資料館のある山梨県中央市では、ホントに暑いばっかりで雨が全然降ってくれません。地面はカラカラ。しかし、豊富郷土資料館では、館内を涼しくして、お待ちしてますから!  みなさん来てくださいね♪

 さて本日は、1945年~50年頃に大ヒットした「パン焼き器」のご紹介です。 当館常設展示室「むかしの台所コーナー」の棚におかれています。

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 戦後の台所で忙しく働いた経験のあるお客様の多くが、「とても懐かしい!」とおっしゃるんです。

「お米がなかったからねぇ~。小麦だかトウモロコシだかソバだか何だかわからないような粉に水入れて、膨らし粉入れて、混ぜてこれで焼いたもんだよ」とか、

「これよく使ったよ!七輪(シチリン)で焼くんだけど、途中からひっくり返してふたの方から火をいれるんだよね」

「砂糖がなかったから、なんとなく苦かった」などいろんな思い出話がとび出します。イモをふかすのにも使ったそうです。

 食料の乏しい時代、このパン焼き器で焼かれるパンのレシピにも様々な工夫がされたもよう。粉には、サツマイモのツルを干して粉にしたもの・トウモロコシの芯を干して粉にしたもの・豆かす・魚粉・おかいこさんのさなぎを潰した粉(さなぎ粉)などまで混ぜたといった話(@_@;)もあります。{わぁ~~尊敬、昔の主婦!現代の私たちには、絶対に思いつかない材料調達能力ですよねっ!! 家族を飢え死にさせないために、当時の主婦がどれだけ頑張っていたか、苦労のうかがえる話です。}

 さあここで、この鍋本体についてお話しましょう♪

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 この鍋の素材は「ジュラルミン」という金属です。ジュラルミンはアルミニウムに銅・亜鉛・マグネシウムなどを加えてつくった合金です。軽いのに強いという特性があり、戦争中は零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に使われていました。ほら、今話題のアニメ映画「風立ちぬ」で主人公のモデル、堀越二郎さんが設計した飛行機の素材ですよ。

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 しかし終戦とともに、GHQが国産航空機の製造を禁止したために、戦闘機になるはずだったジュラルミンは、なんとパン焼き器に変身することになったのです\(◎o◎)/!

 わが館所蔵のパン焼き器のふたに記されたマークをよ~くご覧あれ。

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 実在した堀越二郎さんが勤務していた三菱重工のスリーダイヤのマークがついています。 戦争が終わった直後に次の策を考えてすぐ実行する、日本のものづくりの強さを感じますよね♪

 それから最後に、もし憶えている人がいらしたら、このパン焼き器でつくった昔のレシピおしえてください。 重曹を入れて焼いたそうなので、たぶん蒸しパンみたいなものだったのでは?と想像していますが・・・・・。どんな味だったんだろう?火加減はむずかしくないのか?などもっともっと興味がわいてきます。夏休みが終わるとたくさんやって来てくれる社会科見学の小学生たちに、このパン焼き器で「どんなパンをどうやって焼いたか」話してあげたいです。

 よろしくおねがいします<(_ _)>

まゆこPhoto

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コメント

インターネットで調べましたが、ひっくり返しては使わないみたいです。まん中の穴から熱い空気が入って上からも焼くそうです。レシピもありましたがよくわかりません。

 玉屋さん、調べてくださってありがとうございました。 
 ひっくり返さないでも焼けるみたいですね。 生地の量が多かった場合や、焼いた後、型から抜きやすくするために、ひっくり返して冷ましたりしたようです。
 また、現在南部鉄器で復刻されている●●さんのパン焼き器用のおいしそうなレシピはたくさん出回っているのですが、戦後の食糧難時代のものがわかりません。 覚えていない人が多いです。
 どなたかわかる人が見つかりましたら、紹介してください。よろしくおねがいします。

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