雑嚢(ざつのう)
こんにちは、まゆこです。
きのうに続いて天日干し。今日は雑嚢(ざつのう)とよばれる昔の肩掛けカバンを干しました。秋の社会科見学集中シーズンに備えての準備です。
この雑嚢は、小学校3年生の国語の教科書に載っている、あまんきみこ作「ちいちゃんのかげおくり」に登場する重要アイテムなのです。
本文中には、空襲の後、お母さん、お兄ちゃんと別れてしまったちいちゃんが、一人暗い防空壕の中で「ざつのうの中に入れてあるほしいいを少し食べました」「ざつのうの中のほしいいを、また少しかじりました」と出てきます。 とてもさみしく、かなしい場面です。
しかし「ざつのう」「ほしいい」と音で聞いただけでは、子どもたちにとって想像しがたいものです。豊富郷土資料館では、当時使用されていた実物を見ていただくことができます。
子どもたちは主に社会科の学習で、電気・水道のない時代、昔のくらしを学びにきてくれるのですが、当館の豊富な資料は国語の学習でもお役に立てます。このほかにも、4年生「一つの花」に関わる戦時中の資料・「ごんぎつね」に出てくる魚籠(びく)・「たぬきの糸車」の糸車などなど・・・・。
学校で飼育することの多いモンシロチョウとお蚕との違いなども比較観察できますので、理科の授業にも役立つかもしれませんね! 先生方もお気軽にご相談ください♪
これからやってくる小学生たちと当館の収蔵資料を通して、いろいろな話題で盛り上がることができそうで、ワクワクして空を見上げたら、まさに、「かげおくり」日和な青空が広がっていました。
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