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2013年8月31日 (土)

復刻パン焼き器で試作

 こんにちは、まゆこです。

 豊富郷土資料館では、終戦直後くらいに、ジュラルミン製のパン焼き器でパンを焼いた記憶のある方に、昔のレシピを教えていただきたく、情報収集いたしております。

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 あいかわらず情報はぜんぜん集まらないのですが、とりあえず復刻版の鉄製パン焼き器で、分量や火加減、加熱時間等どんなものか、フライング気味にまゆこが試作してみました。

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 上手に焼けた? 資料館の給湯室で実験です。市販されている「○○さんのパン焼き器」で試作しました。こちらはジュラルミン製ではなく、南部鉄器です。

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 ガスのとろ火で30分焼き、ひっくり返して5分ほど焼きました。 今回は初めてなので、鍋の付録のレシピに書いてあった一番シンプルな基本材料で。

 ですから、終戦直後のパンの味とは明らかに違います。 薄力粉・ベーキングパウダー・上白糖・牛乳・卵・バターを使っていますので、蒸しパンではなくケーキに近いです。

 Dscf5403見た目OK!
 今回の試作で、だいたいの加熱時間や火加減がわかりましたので、次回は小麦粉を雑穀を混ぜたものに、ベーキングパウダーを重曹に、上白糖を三温糖に、牛乳を水かヤギ乳(可能なら?!)に、バターを菜種油にと、順々に昔の材料に近づけていきたいと思っています。

Dscf5404_2うふふっ♪これはとっても美味!

スタッフD 「だんだんまずくなっていくわけね・・・・・(-_-;)」

まゆこ 「いいえ、本物にちかづいてゆくのです! 意外とおいしいかもよ(@_@;)」

カンチョー 「今日がいちばんおいしくて、これからどんどん・・・↘ なものを大量に試食させられるのかぁ・・・」    

 周辺の圧力には屈せず、まゆこは突き進みますよ! 何度目かの試作を経て、味見をしてもらい、昔の味を究極に再現できましたら、何らかの形で来館者の皆様に味わっていただきたいと考えています♪

 温かい目でまゆこの挑戦を見守っていただき、引き続き「終戦直後にパン焼き器で焼いた思い出のパンのレシピ」係まで情報をお寄せ下さい。お待ちしております。よろしくお願いします。

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まゆこ

2013年8月29日 (木)

雑嚢(ざつのう)

こんにちは、まゆこです。

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 きのうに続いて天日干し。今日は雑嚢(ざつのう)とよばれる昔の肩掛けカバンを干しました。秋の社会科見学集中シーズンに備えての準備です。

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 この雑嚢は、小学校3年生の国語の教科書に載っている、あまんきみこ作「ちいちゃんのかげおくり」に登場する重要アイテムなのです。

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 本文中には、空襲の後、お母さん、お兄ちゃんと別れてしまったちいちゃんが、一人暗い防空壕の中で「ざつのうの中に入れてあるほしいいを少し食べました」「ざつのうの中のほしいいを、また少しかじりました」と出てきます。 とてもさみしく、かなしい場面です。

 しかし「ざつのう」「ほしいい」と音で聞いただけでは、子どもたちにとって想像しがたいものです。豊富郷土資料館では、当時使用されていた実物を見ていただくことができます。

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 子どもたちは主に社会科の学習で、電気・水道のない時代、昔のくらしを学びにきてくれるのですが、当館の豊富な資料は国語の学習でもお役に立てます。このほかにも、4年生「一つの花」に関わる戦時中の資料・「ごんぎつね」に出てくる魚籠(びく)・「たぬきの糸車」の糸車などなど・・・・。

 学校で飼育することの多いモンシロチョウとお蚕との違いなども比較観察できますので、理科の授業にも役立つかもしれませんね! 先生方もお気軽にご相談ください♪

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 これからやってくる小学生たちと当館の収蔵資料を通して、いろいろな話題で盛り上がることができそうで、ワクワクして空を見上げたら、まさに、「かげおくり」日和な青空が広がっていました。 

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まゆこ

2013年8月27日 (火)

鈴虫とまゆの天日干し

 お久しぶりです。 まゆこです♪

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 ただいま豊富郷土資料館エントランスホールでは、ミニ企画展「ガラスーその用と美」が好評開催中です。(平成25年10月14日まで)

 

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 そのすみっこで鈴虫くんも皆様のご来館を歓迎いたしております。

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 さかんにリーンリーンと大きな音で鳴いてくれている鈴虫たちは、中央市教育委員会事務室から引っ越してきました。 

 普通なら、急に秋になってきたもんだ!と感慨にふけるところですが、なぜか焦燥感を抱いてしまう資料館スタッフ一同。「さぁ、これから秋の社会科見学で子供たちがたくさんきてくれるぞ~! 秋のおかいこさん飼育もはじまるぞ~! 次の企画展もはじまるよ~!」

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 気だけ焦っても仕方がないので、とりあえず冷凍保存してあった春蚕がつくってくれたまゆを天日干しにし、まゆの手触りに癒しを求めてしまいました。(いやしが必要であったのはまゆこだけですが(*_*;) おかげさまで、玄関正面ウインドゥ展示「1960年代の夏休みの居間」をかたづけて、秋のしつらいに変えることが出来ました。

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 みなさん、秋バージョンになってきた豊富郷土資料館をどうぞ観にきてくださいね♪

ところで、天日干ししたまゆをこれから何にしましょうか?

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 まゆこ
「真綿(まわた)作りに挑戦しようかなあ」

さあ成功するのでしょうか?

2013年8月22日 (木)

ワタの話(3)

Tomiko 富子だよ。毎日暑くてかなわんじゃんね。雨も降らんし、困るよう。

 資料館の前のワタは、負けずと実がデカくなって固くなってきたよ。大したもんじゃんね。

Dscn36741 8月22日のワタ

 またちっと勉強したこんがあるから、話をするじゃん。

 日本人が木綿ちゅうもんに初めてお目にかかったのは、鎌倉時代だってよ。中国や朝鮮からの珍しい舶来もんだっただって。中国で木綿が盛んに植えられるのは、明の時代の初めっころで、ちっと遅れて朝鮮でも植えるようになったけんど、日本じゃあ、それっから100年もたってから植えるようになっとうだと。

 明では木綿は兵隊に冬服として配給したり、兵隊の使う馬を買う時の代金にしたり、兵隊の給料にしたりしていたらしいさね。日本でも応仁の乱ていう戦争の時代、兵隊の着るものとしてこれ以上のもんはないっちゅうこんで、みんなが木綿を何とか手に入れたかったようだよ。銅や鉄を売って木綿を買おうとして、大勢が押しかけたもんだから、朝鮮からは輸出にストップがかかるくらいだったと。

 そこで日本でも全国各地で植えるようになって、山梨でも穴山信君の家臣が木綿で給料を受け取ったことがわかる文書や、木綿の移出禁止を命じた浅野氏の文書から、木綿が植えられてたっていうこんがわかるだよね。

 戦国大名が移出を禁止するほどでえじ(大事)にしてた木綿は、中国と同じように、兵隊の服や旗・幟・陣幕なんかに使われたさ。そればっかじゃなくて火縄銃の火縄、水軍用の帆布なんかの、最先端兵器に使われたってこんさね。早い話が、木綿は軍需物資だったってわけさ。

 ほんだから木綿が庶民の日常着になるのはそれよりか後のこんさ。それまでは、みんなアサとかカラムシとかの服しか着れなかっただよね。

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資料館にあるクワの皮をむく道具。クワからも繊維がとれる。




2013年8月16日 (金)

第3回歴史文化講座

 中央市豊富郷土資料館では、今年度も3人の講師による歴史文化講座を開催いたします。 富士山世界文化遺産登録を記念して、富士山の自然や信仰、歴史の道について学ぶとともに、甲府盆地内部の自然と人、信仰、生活とのかかわりを探ります。

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講座日程

① 平成25年8月31日(土) 午後1時30分~3時30分 

「富士山の地質の歴史」 富士山の形成の歴史と周辺の湖や湧水の成立を探る。

 講師:輿水 達司(さとし) 山梨県立大学特任教授

② 平成25年9月8日(日) 午後1時30分~3時30分

「甲府盆地と富士信仰」 富士信仰の歴史や甲府盆地の富士信仰を探る。

 講師:堀内 眞  山梨県文化財審議会委員

③ 平成25年9月14日(土) 午後1時30分~3時30分

「甲府盆地と富士北麓をつなぐ道」 富士北麓への道は、甲府盆地の人々が東海道や鎌倉へとつながる重要な道であった。

 講師:末木 健 中央市豊富郷土資料館館長

申込不要・参加料も無料(参加者は入館無料)です。

開催場所は、中央市豊富郷土資料館2階のシアタールームです。

お問合せは、℡ 055-269-3399 までお願いします。

 いよいよ文化の秋到来です。 世界文化遺産に登録された富士山にかかわる歴史や文化を、この機会を利用して、学んでみるのはいかがでしょう。

 

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2013年8月14日 (水)

ゼロ戦パン焼き器とは?

 こんにちは、まゆこです。

 まいにち毎日、暑いですねぇ。資料館のある山梨県中央市では、ホントに暑いばっかりで雨が全然降ってくれません。地面はカラカラ。しかし、豊富郷土資料館では、館内を涼しくして、お待ちしてますから!  みなさん来てくださいね♪

 さて本日は、1945年~50年頃に大ヒットした「パン焼き器」のご紹介です。 当館常設展示室「むかしの台所コーナー」の棚におかれています。

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 戦後の台所で忙しく働いた経験のあるお客様の多くが、「とても懐かしい!」とおっしゃるんです。

「お米がなかったからねぇ~。小麦だかトウモロコシだかソバだか何だかわからないような粉に水入れて、膨らし粉入れて、混ぜてこれで焼いたもんだよ」とか、

「これよく使ったよ!七輪(シチリン)で焼くんだけど、途中からひっくり返してふたの方から火をいれるんだよね」

「砂糖がなかったから、なんとなく苦かった」などいろんな思い出話がとび出します。イモをふかすのにも使ったそうです。

 食料の乏しい時代、このパン焼き器で焼かれるパンのレシピにも様々な工夫がされたもよう。粉には、サツマイモのツルを干して粉にしたもの・トウモロコシの芯を干して粉にしたもの・豆かす・魚粉・おかいこさんのさなぎを潰した粉(さなぎ粉)などまで混ぜたといった話(@_@;)もあります。{わぁ~~尊敬、昔の主婦!現代の私たちには、絶対に思いつかない材料調達能力ですよねっ!! 家族を飢え死にさせないために、当時の主婦がどれだけ頑張っていたか、苦労のうかがえる話です。}

 さあここで、この鍋本体についてお話しましょう♪

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 この鍋の素材は「ジュラルミン」という金属です。ジュラルミンはアルミニウムに銅・亜鉛・マグネシウムなどを加えてつくった合金です。軽いのに強いという特性があり、戦争中は零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に使われていました。ほら、今話題のアニメ映画「風立ちぬ」で主人公のモデル、堀越二郎さんが設計した飛行機の素材ですよ。

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 しかし終戦とともに、GHQが国産航空機の製造を禁止したために、戦闘機になるはずだったジュラルミンは、なんとパン焼き器に変身することになったのです\(◎o◎)/!

 わが館所蔵のパン焼き器のふたに記されたマークをよ~くご覧あれ。

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 実在した堀越二郎さんが勤務していた三菱重工のスリーダイヤのマークがついています。 戦争が終わった直後に次の策を考えてすぐ実行する、日本のものづくりの強さを感じますよね♪

 それから最後に、もし憶えている人がいらしたら、このパン焼き器でつくった昔のレシピおしえてください。 重曹を入れて焼いたそうなので、たぶん蒸しパンみたいなものだったのでは?と想像していますが・・・・・。どんな味だったんだろう?火加減はむずかしくないのか?などもっともっと興味がわいてきます。夏休みが終わるとたくさんやって来てくれる社会科見学の小学生たちに、このパン焼き器で「どんなパンをどうやって焼いたか」話してあげたいです。

 よろしくおねがいします<(_ _)>

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2013年8月10日 (土)

「資料館ナイトツアー」無事終了!

 こんばんは、まゆこです。

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 このほど中央市豊富郷土資料館で、初企画『ナイトツアー』が行われました。 企画したのは中央市教育委員会です。豊富郷土資料館は場所を提供し、職員がお手伝いしました。

 シルクの里公園界隈が、夕暮れからまっ暗闇に変わる午後7時~のスタートです。 普段見ることのできない夜の資料館を懐中電灯の明かり一つで探検し、館内に隠されたクイズの答えを探しながら、資料館内を一周します。

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 電灯のついていない資料館にはじめてやってきたみなさんは、緊張感ただよう神妙な面持ちで受付を済ませます。

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 まずは、あちこちにびっくりトラップの仕掛けられた暗闇の館内を勇気を出して進みます。家族ごとにチームになってクイズの答えを探して歩いていきますが、懐中電灯の明かりのみなので、答えがなかなかみつかりません。

 そこで、協力的なやさしいおばけが途中でヒントをあげるのですが、行灯(あんどん)の明かりが突然ともり、「おいでぇ~、おしえてあげるよぉ~~」と声を掛けるものだから、「要らないです!要らないですっ!!」と逃げてしまう人続出\(◎o◎)/

 館内暗闇ウォークラリーが無事終了すると、次は外に出て、誰もいないシルクの里公園をぬけて、浅利与一公のお墓まで行って帰ってきます。道中の安全のために資料館所蔵の版木をつかい、自分で刷った護符を持っていきます。

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与一公の墓所に無事到着し、安堵する家族。

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与一公墓所前に置かれたスタンプを下げ札に押す勇者たち。

 参加者のみなさんには、いつもと違う夜の資料館ツアーをとても楽しんでいただけたようです。 最後には、浅利与一公のお墓に参るという恐怖の試練もありましたが、全員無事にクリアし嬉しそうでした。 明るい時には気がつかなかった新しい発見や疑問も浮かんだようですよ♪

 暗闇の資料館ナイトツアーで、豊富郷土資料館の新たな楽しみ方を発見してくださって、ありがとうございました。

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2013年8月 9日 (金)

夏休みの自由研究

 こんにちは、まゆこです。

 中央市豊富郷土資料館は、小中学生のみなさんを対象に山梨県内の博物館・美術館・資料館(40館)とともに共同で行っている「夏休み自由研究プロジェクト」に参加しています。 

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 このプロジェクトでは、各館で自由研究のヒントを提供するミニブックを作成していますが、当館のミニブックは『昔の道具、なんだろう?』というテーマでクイズ形式になっています。

 いまは使われない昔の道具。いったい何に使っていたのだろう?

 答えは資料館内の1階・2階の展示物をじっくり見て探していきます。

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そして、入館された小学生・中学生のみなさんは、このミニブックのクイズにチャレンジすれば、入館料が無料になります!(山梨県外在住でもOK)

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 最後にクイズの答え合わせをして、問題用紙にハサミを入れ、谷折り、山折りすれば、ミニブックの完成です。 無事にミニブックを完成できたみなさんには、ちょっとしたプレゼントもありますよ♪

 このイベントは、平成25年9月1日まで行います。

 自由研究で、「おかいこ」のこと、「昔のくらし」「昔の道具」のことなど調べたい人にはお手伝いしますから、わからないことがあったら何でも聞きに来てくださいね!

(夏休み自由研究プロジェクトに参加している他の館のミニブックも配布していますよ)

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2013年8月 8日 (木)

学芸員実習がんばる

 8月1日から1週間、大学生1名を受け入れ、学芸員実習を行いました。

 1日目は館内案内や、展示品のメンテナンス・清掃などの説明を行い、2日目からは実際に自分でもやってみます。3日目・4日目は「こども夏祭り」で館内は大忙し。ボランティアのみなさんや、職業体験の中学生に交じって、若さを発揮しこどもたちをもてなしました。

Img_00372 こどものカードにチェック

 5日目はほっと一息休館日。6日目は展示品のキャプションつくりをして、いくつかの古いキャプションを新しいものにかえました。

 最後の七日目はスケジュールがびっしり。絵画の取り扱い、土器・陶磁器・金属の取り扱い、展示解説の実習、ミニ企画展示の企画発表などです。

Dscf51602 刀に打ち粉をしています
 

 全部の展示品の解説をすることを希望し、1時間にわたって解説実習をするなど、積極的に実習を行い、資料館も若返り充実した1週間となりました。

 

2013年8月 6日 (火)

こども夏祭り大にぎわい

8月3・4日の二日間にわたって、こども夏祭りを行いました。

暑い日にもかかわらず、公園に遊びに来ていた家族連れや、夏祭りを目的に来てくれた子どもたちで大変にぎわいました。

受付でカードをもらい、館内ウォークラリー・ジグソーパズル・魚釣りゲーム・水鉄砲の4つのゲームをクリアーすると、ヨーヨーを釣ることができます。

ウォークラリーは家族で協力して展示品を見つけ出しクイズに答えるので、若いお父さんやお母さんにもじっくり展示品を見てもらえました。おじいちゃんおばあちゃんは知っているものも多いので、答えるのは簡単です。

ジグソーパズルの中には大人でも難しいのもあって、挑戦したお父さんが子供たちに助けてもらっったりしました。

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魚釣りゲームや水鉄砲は水遊びなので大人気。ずうーっと離れずに遊んでいる子もいました。小さい子でも何度も遊ぶうちにだんだん上手になっていきます。

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今年の夏祭りは、ボランティアのみなさんにも大活躍をしていただきましたが、そのほかに学芸員実習の大学生や、職場体験の中学生もお客さんを迎える立場で活躍してくれました。

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2013年8月 1日 (木)

ワタの話(2)

Tomiko 富子だけんど、元気だったけ。

 資料館の玄関のワタに花が咲いたさ。クリーム色っぽい白の花で、きれいだよ。10日くらいたつとかたい緑色の実になるだよね。中がえんで白い綿がでてくるのももうちっとだね。

Dscn35431_2 ワタの花、しぼむとピンク色になる

Dscn36361_2 ワタの実、花が咲いた後につく


 玉穂町誌(現在中央市)にゃあ、昔どんだけワタが作られてたか書いてあるから見てみるけ?

 成島村  宝永2年(1705) 諸色明細帳

   「畑には、麦・木綿・たばこ・菜・大根が作られた。」

 木綿やたばこなどは、特殊農作物といわれる。加工原料作物として商品化の程度が高い工芸作物のことだ。

 上三条村 享保9年(1724) 諸色明細帳

   「畑には木綿少々、たばこ少々作った。」

 下河東村 寛延4年(1751) 差出明細帳

   「畑には木綿を作っている。雑穀は一切作っていない。」

  成島村  天保7年(1836) 家業日記

   「木綿下地、木綿蒔き、木綿おろぬき、木綿取り」などの記事がある。 

 

 木綿は初期には畑に作ったが、、後には水田に畝(高い部分)を作って、高い部分に木綿を植え、低い部分には稲を植えた。つまり1枚の水田に木綿と稲を同時に植えてあるということになる。また、水田に稲を植えず、木綿だけを植えることもあった。木綿を水田に植えることを申請した書類もある。

  上三条村 元治元年(1846) 小前書上帳

   「若宮  中田(水田の等級) 7畝25歩

   上河原 下田           3畝15歩」 など

 水田への木綿の作付申請を、合計8反6畝24歩市川代官所に提出している。今でいえば8609㎡なので、1ha足らずの面積に過ぎないが、水田に木綿を植えていたことがわかる。

 

 安政4年(1857)に下河東から石和代官所に提出した文書によると、1年で木綿を2400kg出荷して販売価格が37両2分(現在の500万円くらい)だった。換金源の少ない農民にとって木綿栽培は貴重な収入源だった。

 て、いうこんで難しい話をしちゃったけんど、こういう証拠がいろいろと残っているのは面白いじゃんね。

 

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