おかいこさんがまゆをつくりはじめました!
こんにちは、まゆこです。
五齢・9日目になり、桑葉を急に食べなくなったおかいこさん。真っ白だったおかいこさんのからだがあめ色に透き通ってきました。
先生「うん、これはきてます! 上蔟(じょうぞく)です!」
ということで、おかいこさんたちには、まゆづくり専用の個室マンションに入っていただきます。
そして、飼育23日目(孵化から29日目) 五齢・10日目で、おかいこさんがまゆをつくりはじめました!
豊富郷土資料館では、回転まぶしとよばれる道具を使って、まゆをつくってもらうことにしました。
そこで、登場したのがこの人です。
本来の回転まぶしは、マス目のついたボール紙が10枚一組で木枠に固定されますが、手先がとても器用で何でもあっという間に製作してしまうMさんならばということで、小型の回転まぶし(エントランス展示用の特別仕様)を製作依頼しました。おかいこさんがまゆをつくるマス目のボール紙を2枚にして固定しています。
ここで、回転まぶしとはどんな仕組みなのか説明しますね♪
『回転まぶしとは、かいこがどんどん上に登る性質を利用して、効率的にまゆをつくらせるために考えられた道具です。かいこがまゆをつくるマス目のついたボール紙を木枠で挟んで吊るし、回転する仕組みになっています。かいこが上部に集まると、その重みでくるりと回転し、新たに上部となった空いた区画にかいこが次々にはい上がり、一枚のボール紙のマス目に、まんべんなくまゆをつくらせることが出来るように考えられているのです。通常養蚕家では、この回転まぶしを天井から吊るして使います。』
昔の人って、すごいこと考えつくなぁと思いませんか? 格子状になったマス目にまゆをつくらせることも、まゆの数量の把握やまぶしからの取り外し作業の省力化になったでしょう。
しかしまゆこは、そのマス目のボール紙をくるりと回転できるように仕立てることを思いついた人ってすごいなぁと感動してしまったのです!!
そこで、実際におかいこさんたちが上へ上へとはい上がり、回転まぶしがくるりんこするところを、ぜひみなさんに見ていただきたいと考えました。そして大成功!
入館者のみなさまをはじめ、当館スタッフ、もちろんまゆこも、この目で回転まぶしがくるりんこと回るところを目撃しましたよ!!
おかいこさんたちは一匹の脱落者もなく、回転まぶしの区画でまゆをつくってくれています。2~3日をかけてまゆは完成するようです。
回転まぶしにおかいこさんがつくったまゆは、とってもきれいで、愛おしいです。
みなさんも、観に来てくださいね♪
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